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予期せぬ災害から大切な住まいを守るために

●燃え盛る炎はすべてを飲み込む

火災は日常生活で起こりうる災害の中でも、最も大きな恐怖といえるのではないでしょうか。いったん大きくなってしまった炎は、もう手がつけられません。あらゆるものを燃やしつくし、あとには黒い灰が残るだけです。
火災の際最も心配なのは人命ですが、もし命が助かったとしても、自分の住まいがなくなるというのは非常に大きなショックです。精神的にも経済的にも、その負担は相当なものでしょう。
火災件数は東京都だけでも6,747件(平成16年のデータ。東京消防庁発表)。
火災は自分がどれだけ注意していても、隣家からのもらい火など、常に発生の可能性があるため、完全にリスクをなくすということができません。
また火災の原因としては、悲しいことですが放火がトップとなっています。放火に対しては家の周りに燃えそうなものを置かない、などある程度以上の対策は難しいでしょう。
火災保険は自分の家から起こる火災だけでなく、もらい火や放火など、第三者からの不意の火災に備えるための保険でもあるのです。

●対象となるのは火事だけではない

火災保険で対象となるのは火事だけではありません。落雷、爆発、ひょう、雪、風による災害にも対応しています。
また台風や集中豪雨による水害、水漏れや河川の氾濫による水害、騒じょうなどによる破壊、家財の盗難など、さらに広いリスクに対応している商品もあります。
したがって火災保険は、火災に備える保険というよりは、住まいなどの建物を、様々なリスクから守るための保険、と考えることができるでしょう。
この考え方は時代とともによりいっそう強まっており、現在ではストーカーによる被害を補償するものもあります。
見方を変えればそれだけ日常生活にリスクが増えているとも取れますが、様々な火災保険がある中で、どの保険を選ぶかが重要なポイントになるといえます。

●火災保険の仕組み

火災保険は建物のほか、屋外設備、屋外装置や家財にも掛けることができます。ただしこれらは建物とワンセットという扱いではなく、何に保険を掛けるのか、契約の際に指定する必要があるので注意が必要です。
建物にだけ火災保険を掛けた場合は、もちろん屋外設備や家財の損害は補償されません。
そしていざ火災が発生した場合、契約内容にもよりますが、建物の損害だと、一般的には時価に応じた補償金を受け取ることができます。
補償金の限度額は建物の時価、または新築時の価格となっており、補償金によって被害者が儲かってしまう、いわゆる「焼け太り」が起こらないようになっています。
また実際の損害の他に、復旧に伴う諸費用代「臨時費用」、火事の後片付けのための「残存物取り片付け費用」、他人の家を焼いてしまった場合の損害費である「失火見舞い費用」、火事が原因のケガの治療費「傷害費用」なども補償の対象となることがあります。